アメリカの子育て/養子縁組情報

アメリカで養子縁組について勉強中。学んだことをシェアしていきます。また、日米合わせて10年以上教育業界に関わってきた経験を元に、海外での子育て事情や子育て番組の情報をシェアしていきます。

なぜ養子縁組か

こんにちは!

今日は、私が養子縁組に興味を持ったきっかけについて書いていきます。

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心のよりどころの大切さに気づく

私は両親が教員、親戚も教員や公務員という環境で育ちました。父は武道を教えていたこともあり、私が7歳の頃に自宅裏手に道場を建設し、そこに高校生を下宿させるようになりました。私の両親は自身の家族も大切にしていましたが、それに加えて学校で出会う生徒たちのためにも24時間体制で接し、またそれを活き活きと楽しんでいました。

両親は、誰のことも、真剣に、情熱を持って接していました。

寮から巣立っていった高校生達は、今でもお正月や結婚の報告など、様々な場面で道場を訪れ、報告をしてくれます。卒業後、自らも指導者となった同窓生も多いです。

実家の他にこういった場所があることは、素敵なことだなあとずっと感じていました。自分のために本気で喜び、本気で叱ってくれる人がいることは、血の繋がりに関係なく大切なことだと思います。

教育と家庭環境

そんなこともあり、教育が常に身近にあった私にとって、自分でも教員免許を取ることは自然の流れでした。大学在学中より教育系の企業でインターンを始め、そのまま渡米前まで約6年間、様々なご家庭の教育サポートをさせて頂きました。渡米後は、現地の保育園にて総務部に入り、日本人のご家庭からハーフや完全にアメリカもしくは別の国がバックグラウンドのお子さん、ご家庭と接する機会を頂きました。そうしていくうちに、教育の機会の大切さは元より、それ以前に一番大切なのは家庭だという事を痛感したんです。

人生を変えた一本の動画

アメリカに来て数年が経ったとき、今後はやはり、自分を育ててくれた日本に何らかの形で恩返しをしていきたいと考え始めていました。そんな時に偶然見つけたのが下記の動画でした。

 


さっちゃんは2才。ひとりでうみをわたった。

「幸ちゃんは2歳 たった一人で海を渡った」(株式会社熊本県民テレビ)

平成3年 文化庁「芸術作品賞」受賞作品

※映像の元データを探しましたが見つけられず、フリー動画サイトよりリンクを拝借しています。ご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせ下さい。

 

この動画は20年以上前のもので、現在の日本ではもっとロビー活動が進み、養子縁組が認知されるようになっています。それでも、全体の養子縁組数のうち子供のための養子縁組はわずか約10%(データ元貼り付け)、他の90%は遺産相続や家族経営ビジネスなどの保持を目的とした大人同士の養子縁組となっています。また、私が住んでいるニューヨーク市では、ここだけで約4万人の子ども達が社会的保護のもとで生活しているとされています。日本で家庭を必要としている子どもたちの数が約4万5千人と言われているので、アメリカの規模の大きさを感じさせられます。

 

アメリカでは、養子縁組は日本よりももっとオープンに行われています。子供達への告知を当たり前にする事はもちろん、人種が異なる親子間での養子縁組や、同性婚カップルの養子縁組、さらに未婚女性でも条件を満たせば養子縁組をしシングルマザーとなることが可能です。また、積極的に障害のある子どもやエイズに感染した子どもを養子縁組して受け入れる家庭もあります。不妊治療に関する技術や法律も日本よりずっと解釈の広いアメリカですが、養子縁組も家族になる当たり前の選択肢の一つなのです。

 

血のつながりだけでなく、もっとたくさんの家族の形がある事を日本の皆さんに知ってほしい。そうした想いでこのブログを立ち上げました。夢をみて、積極的に人生を楽しんでいく時、大切な自己肯定感は、家庭で自分だけに向けられる温かい眼差しの中で育っていくと信じています。(もちろん、家庭で育っていないからどうのという事では決してありません!!そして、施設で育つより養子縁組の方がいいとかそういうことでも決してありません!)家族が必要な子どもたちがいて、子育てをしたいと望んでいる人がいるなら、少しでも多くのマッチングが起こってほしいです。アメリカで得た情報や感じた事、日本におけるデータなどをシェアしていきたいと思っています。

 

ここまでお読み頂きありがとうございます!