アメリカの子育て/養子縁組情報

アメリカで養子縁組について勉強中。学んだことをシェアしていきます。また、日米合わせて10年以上教育業界に関わってきた経験を元に、海外での子育て事情や子育て番組の情報をシェアしていきます。

ベビーシッター事情【ニューヨークの場合】

こんにちは!

今日は、ベビーシッター事情について書きたいと思います。アメリカに来て約8年、色々なご家庭を見て来ましたが、どのお家でもベビーシッターさんを頼むのはごく普通に行われています。どのような形でシッターを雇っているのか、ご紹介します!

ベビーシッターがいるのはごく普通

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シッターを頼む理由は人それぞれ

駐在で短期間~数年NYにいらっしゃる方、現地の方と結婚されて永住予定の方、日本から移住された方などなどどのお家でも、ある程度金銭的に余裕がある方は、フルタイム、単発問わずベビーシッターさんを頼んでおられます。

 

そもそも、NYでは12歳未満の子どもが一人で外を出歩くのは法律で禁止されているので、お迎え(スクールバスにしても、バス停にお迎えが必要です)に午後3時、4時には行くとなると、共働きのお家には中々難しいです。

アフタースクール(放課後の学校での習い事、クラスなど)にいれても、遅くて午後6時までの預かりの所が多いので、融通はなかなかききません。シッターがいると、とても便利です。

 

駐在でまだお子さんが赤ちゃんでも、保育園などに入れていなければ、ずっとお子さんとお母さんが2人、慣れない土地でとなるとシッターを誰か知っているととても便利です。1人のお母さんから気に入って頂くと、ママ友の皆さん全員にそれぞれ呼んで頂くようになったりなんて事もあります。

ベビーシッター料金の相場

ニューヨークの最低賃金は$15

ニューヨークの最低賃金は時給$15(約1,600円)です。支払い方法は相談によりけりですが、子ども一人につき$15、二人以上の場合は要相談、というところが多いです。ご家庭によって$18、$20と値段も変わりますし、シッター本人の経験により前後します。$12/hというところも聞いたことがありますが、それだと中々やってくれる人は少ないと思います。より長い時間で時給単価が高い方が、シッターにとっても続けやすいと言えます。

フルタイムでシッターを雇う場合、ホリデー等で家族が不在の期間の料金もシッターに払うことがあります。もしくは、ホリデーの旅行先に一緒にシッターを連れていくことも。この辺りはシッタースタート時に細かく確認した方が、アメリカの雇用法にのっとった形でトラブルなく、お互い気持ちよく関係を築けます。

フルタイムで家事などもこなす場合は、シッターというよりはナニー(家政婦)になります。

また、ホリデー時期(主にクリスマス前後)は、チップとして多めに支払うご家庭が多いです。

ベビーシッターの質

事前の面接などを経て準備を

ベビーシッターは、大抵は口コミか掲示板、シッター検索サイトで探せます。日本語をキープしたいお家の方は、知り合いからの紹介や日本語の掲示板で募集を募ります。

シッター検索サイトの場合、アフリカ系アメリカ人やヒスパニック系の人、教育系の学生が多い気がします。(あくまで私個人の経験より。)

よく公園で見かけるのは、シッター同士でお喋りしながら子どもは放置ぎみ、とか、子どもが使っていたスプーンを一緒に使っちゃう人とか、「どっひゃー!」と思わせる方たちもいるので、できれば面接やレファレンスレター(過去に関わった家庭からの推薦状)があると、よりその人の人柄を判断しやすいです。出身国が違うと、"常識"と思っていることは随分変わるものです。

一緒に遊んでほしい場合はハッキリそう伝えましょう!お互いのニーズをしっかり話し合うことも大切です。

 

個人的には、何かあった時に対応できる最低限の英語力はあってほしいなと思います。

 

子どもの専門家をシッターに迎えるのは難しい傾向に

ただ、子どものスペシャリストに見てほしいとなると、あまり数は多くない印象です。専門知識を持っている人や、子ども用のCPRの講座履修済、となるともっと狭まるかもしれません。教育系以外の学生がアルバイトでやっていたり、子育て終わりのお母さんがいたりと幅が広いので、とにかく安全に、一緒に時間を過ごしてくれるのが第一ですね。

 

シッターを迎えるにあたって

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スタート前に確認すべきこと

ベビーシッターにきてもらう時に、いくつか事前に確認しておいた方がいいことをリストアップします。

⑴ 支払い内容 & 方法の確認(時給だけでなく、交通費、食事代など別途費用を出すのかなど)

⑵ シッター内容の確認(家事を手伝ってもらうのか、シッターの食事はこちらで用意するのか、子どもの食事の準備はどうするか、子どもを入浴させるかなど。ここまで流行ります、とはっきりしているシッターも多いですが、家政婦的に扱って不満が出ることもあるので、必ずシッター本人と確認した方が良いです。)

⑶ 緊急時の連絡先の共有

⑷ 子どもに必要な食品、着替え等の場所(屋外でのシッターの場合は全て準備して一つにまとめる。)

⑸ 子どもの持病がある場合は伝達

三者を自宅に入れる準備を

ベビーシッターを雇うということは、自宅に第三者を招きいれるということです。特に、まだお喋りできないお子さんが相手では、親が自宅を離れた時にどのような様子か不安な方もいると思います。特に台所や子供部屋など、見られるものと思って準備しておいた方が良いです。

シッターコム(部屋に取り付けるカメラ)をつけているお家もありますが、その場合はシッターに伝えた方がより良い信頼関係を築けると思います。

 

子育てをもっとハッピーに

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日本でもベビーシッターや病理保育など、家族以外の第三者に助けをかりる流れができ始めています。個人的には、もっとその流れが大きくなればいいなと思っています。

 

お子さんのことを一人や家族だけで抱え込むのではなく、第三者の手を借りて自分の手を少し休めることは、普段の子育てをもっとハッピーにする余裕をうむのではないでしょうか。

日本では引きこもりの大人が話題になっていますが、もしかしたら、早いうちから第三者を家庭に入れていれば、何かが変わるのかな、とも思ったりします。”家のことは内々に解決する”という雰囲気が強い日本ですが、必要な時は助けを借りることも、大切なのではないでしょうか。

 

アメリカでは、「デートナイト」といって両親がデートに出かけ、その間はシッターに子どもを預けるのも普通に行われています。

 

この記事が参考になれば幸いです^^